ダイエットの前に脂肪の話
「ダイエット=体重を減らすこと」と捉えている方もたくさんいらっしゃるかと思いますが、私は、「ダイエット=余剰な脂肪を減らすこと」と考えています。
脂肪とは
摂取したエネルギーが、消費したエネルギーを上回った場合、非常時のエネルギーとして主に脂肪細胞に蓄えられます。これが体脂肪です。体脂肪は、外的な力から内臓を守ったり、体温の維持、飢餓の際のエネルギー源になります。脂肪細胞は、女性の月経などに関与しています。
つまり、人が生活するうえで、脂肪は必要なものです。脂肪が少なすぎれば、疲れやすい、体が冷えやすい、免疫が下がる、無月経などのトラブルを引き起こす可能性があります。
問題なのは、過剰な脂肪
少なすぎても良くない脂肪ですが、もちろん多すぎる脂肪も高血圧、動脈硬化、睡眠時無呼吸症候群など様々なトラブルを引き起こします。ダイエットとは、この過剰な脂肪を減らしていくものだと思います。
ちょうどいい脂肪の量とは、
多すぎても少なすぎても良くないなら、どれぐらいがちょうどいいのか。個人差はもちろんありますが、国立循環器病研究センターからの情報では、
体脂肪率男性15~20%、女性20~25%
が適正範囲だそうです。体脂肪率がわからない方は、体格指数BMIという伸長と体重を用いた計算でもおよその目安がわかります。
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
WHOの基準では、BMIが
18.50~25未満を普通体重
25~30未満を肥満予備軍
30以上を肥満
18.50未満を低体重
と定めています。つまり伸長170cm、体重66kgの人のBMIは
66÷1.7÷1.7=22.83737・・・
となりBMI約22.84普通体重となります。
ダイエットされる方は、この体脂肪率やBMIを参考にしてみてください。